Monthly Archive January 2019

Bymaria

31Jan2019_夢見る鮨

昨晩はバンコクで公私ともにお世話になっている 
在タイ歴の長い知人にお鮨をご馳走になりました。


鮨みさきさんから12月に暖簾分けしたばかりの鮨みさき伸。 


暖簾をくぐると10席のカウンターに6人グループの日泰接待組。 
そして日泰カップル。
と私たち。 



お鮨屋さんで好きなのは
厨房とカウンターの狭間の見えない壁。 

そこにはこちら側とあちら側を隔てる凪のようなものが存在し
同じ空間にいながら両サイドの温度、張り、彩度の違いは明らかで

大将、板前さんの立つ舞台と
お客さんが楽しむ溜席と

二つの世界が隣り合っている。


大将の長崎さんはバンコクにいらしてまだ2年目。
みさきさんで修行し、独立となったよう。


一流の大将になるまでの道のりは長いとはいえ
日本にいるとその道も険しく、遥かに長く。


25歳でバンコクに、そして27歳で暖簾分け。 


死ぬ気でやれば1年で一人前になれる。 


笑顔の裏の、
そう言い放った瞬間の彼の若さと野望、 
自身の逃げ道をいくつも自ら閉ざしてきたんだなという気迫に

あちら側の空気感を創り出している正体が垣間見えて。



ちょっと無理そうな夢を躊躇うことなく口にして 
そうして自分にプレッシャーを掛けて背水の陣を敷き 
自分を追い立て、人を巻き込み、自分の信じる未来を実現する人。 


そしてきっとそんな彼の夢を応援し、才能を信じて支え、 
ここまで送り出した沢山の人たちがいたということも含めて 


未来を魅せる大将。 


31st Jan Thursday 
Maria

Bymaria

24Jan2019_大切な人の、大切な人へ

週末を挟んで日本に帰国したり
インターン生がデータベースを誤作動で消してしまったり
長らく停滞していた案件が一気に進み出したり
前職で出会った候補者の方がお客さんとなり連絡をくださったり
会社の歴史についての社内トレーニングを実施してみたり


色々なことがあったような1週間だったのですが 


どうしてもあることが
シールのように心に貼り付いてしまって取れないのです。

 


この場に残すことが相応しいのか
今も迷っているのですが 
 エモーショナル人間な故に
これに目を背けて別の記事を書くという
大人な選択ができなさそうなのです。 


ということで、大変唐突なのですが、
今日は組織で働く若い世代の方に向けた手紙を
勝手にしたためてみることにしました。

 

 

 

世界中の弟たちや、妹たちへ

 

 

もし、今あなたが、日々の生活に幸福を感じ

夢や、楽しみや、誰かのために過ごすことが出来ているなら

それはとても幸せで尊いことです

 

是非、自分にしか出来ない価値を信じて

そのまま自信を持って前に進んでいってください

 

その姿に、

勇気付けられる人や助けられる人が幾人といることでしょう

そしてその前向きな頑張りが救うのは将来のあなた自身です

 

 

 

 

でも、もし、今あなたが

夜寝る前に明日起こるであろうことに思い患い

胸を痛めて涙を流していたり

 

誰にも言えない苦しい辛さに

心や身体を支配されているような状況にいるのであれば

 

一度その環境から離れるということを

選択肢の一つに入れておいて欲しいのです

 

 

誰がなんと言おうと



子供が親のものではないように

恋人もあなたのものではないですし

従業員は組織のものではないのです

 

 

 

 

 


つい先日、親友の弟がこの世を去りました。
20代という若さで、自ら命を絶ちました。 

数ヶ月前に籍を入れたばかりで 
数ヶ月後に式を控えていました。


理由は勤め先のパワハラかもしれないということから 
現在ご両親と弁護士がその企業と話し合いを進められています。



小学生の頃から野球一筋で
末っ子長男として家族全員から一心に可愛がられて育ち
真面目で礼儀正しくて可愛くて 
いつまでも家族の太陽のような存在でした。


そんな彼が就職して入籍して、 
陰ながらお目出度く、
彼が大人になった分、自分も歳を重ねたのだと
間接的にでも勝手に成長を喜ばせてもらえる存在でした。



不寛容な物事に対して惜しむらくは
どのプロセスに焦点を当てたら良いのかわからないこと。 



どうか、もし、生きているのが苦しくなったら

あなたがここまで生まれ育った日々が

どれだけの奇跡と幸運によって守られていたかを

思い出してみて欲しいのです。

 

 

 

バンコクでは路上で物乞いをしている親子が

まだ日常の景色の中に溶け込んでいます。

 

一見親子に見えるのですが

胸に抱かれる子供は毎日代わっていて


生後間もない乳児が一切泣かずに寝ているのは

飲まされている哺乳瓶の中に薬が入っているからなのだそう

 

生まれて間もなく

貧しい親元から人手に売られ

両親の顔を覚える前から薬漬けにされ

 

ただ、まだ苦しさも分からないのでしょう



幸せを感じたことがなければ

その反対の世界にある苦しさは感じられないはずです

 

 

だから、その胸の中にある痛みや苦しさは

ご両親を始め沢山の人が与えてくれてこれまでの幸せが

 

あなたを守ってくれていたそのものが感じさせるのだと

まずは思い返してみて欲しいのです

 

 

どんなに辛くても、どんなに苦しくても

あなたがいなくなることで、それ以上に辛くて悲しくて

やり場のない苦しみを持ち続けることになる

あなたを大切に思う人たちを思い出してみて欲しいのです

 

 

 

世の中が正しいだなんて思わないでいいのです

会社が正しくて貴方が間違ってるなんて思わないでください

 

 

そして、最後の勇気を、自分を守る、

ということに使ってみて欲しいのです

 

 

貴方がいなくなったことを知り

私はとてもとても悲しいです。

 

貴方がいなくなったことで悲しむ親友を

思うだけで胸が痛いのです。

 

 

毎日辛かったでしょう。苦しかったでしょう。

 

 

フライト中、真夜中の空の近く、星が瞬いていて、

貴方がそこにいるのだと思うと安心しました。

 

貴方みたいな若い未来を背負う大切な命を

守れなかった社会をつくっているのは私たちです。

 

ごめんね、何もできなくて。
身を以て教えてくれようとしたことがあるのでしょうから
そこから大切なことを学ばないと、と思うのです。

 

 

 

 

まずはゆっくり、休んでね。

 

 

24th Maria

Bymaria

17Jan2019_We make a living by what we get, we make a life by what we giveとは。

昨晩、Monster hubというAsokのシェアオフィスにて

2019年タイ新春ビジネスセミナーという

タイの四天王?であるスピーカー陣がご登壇。

 

 

越陽二郎さん(Talentex代表 東大→日本能率協会→KDDI→)

中村勝裕さん(Asian Identity代表 ネスレ→リンモチ→GlobisSG→)

小田原靖さん(Personenel Consultant代表 タイを代表する人材紹介企業)

川端隆史さん(Uzabase Chief Asia Economist 外務省→SMBC日興証券→)

 

 

バンコクで起業されながらも、

ロシア、インド、ミャンマー、シンガポールを含むASEAN、と

1拠点に留まらずに広域で挑戦し続ける共通の姿には

経営者としての情熱的なエネルギーと、

国境を超えて市場を開拓する冷静な洞察力を感じます。

 

 

印象に残ったのは

 

-タイにおける日系企業の優位性の低下

(他国の企業と比較し、処遇・カルチャー・制度が以前と比較し劣る)

 

-1970年代から変わらぬ在タイ日系企業の人事課題

(タイ人スタッフが報連相が出来ない・仕事を計画的に出来ないなど)

 

-1990〜2010は日系大企業進出ラッシュだったのに比べ2010〜は小規模化

(工場の大きさも900→350平米など)

 

-200$(ベトナム)6,000$(タイ)/1人当たりのGDP

というのはマクロ指標であって都市をみるとその数値はとっくに超えている

 

-Job hopperが多いと言われるタイ人だが20年前と比較すると離職率は下がっており、5-10年企業になると大きく改善される傾向

(支社長や駐在員が交代してもある程度のカルチャーが定着するため)

 

 

などなど。

 

 

 

日本にいた頃、と言ってもたかが2年半前の話なのですが

タイについて知っていることはトムヤムクンやピピ島程度、

タイ人の雇用環境や給与についてなど考たこともありませんでした。

 

現在は採用・育成・評価に携わる職業柄

日々企業に勤めるタイ人から話しを聞く機会が多いのですが

 

昨日出会った日本語・英語が堪能な31歳の大手日系企業勤務、

同時通訳というポジションの タイ人女性の月収は170,000B(約59万円)と

日本と変わらぬ、またはそれ以上?の待遇。

 

タイに来てから仲良くなった33歳のタイ人男性は

日本語・英語・中国語が堪能でMBAを保有、

新卒で日本のBoston Consultingに勤めた友人(現在タイ在住投資ファンド勤務)

の現在のタイでの年収は1,200万B(約4,000万円)、

その他不動産や日本の投資ファンドからのアドバイザーとしての副収入もありという

日本人のトップ数%の層に仲間入りするレベル。

 

 

考えたことはなかったものの、とはいえ、

タイに移り住んでみれば新卒で英語を話す人口の割合は

同年代の日本人と比較し格段にタイ人の方が高く、

3-5年で転職していく際の昇給率もトータルのキャリアでならしたら

格段に高くて驚いたのも事実です。

 

 

最近よく出会う

タイ国籍・30-33歳女性・日本語(N1保有)&英語(TOEIC970-990)レベルが

 口を揃えて最後に語り出す転職理由は、

 

「日系企業の上司は優しいが、それだけでは成長できないと感じるから」

 

どういうことかというと、

日本人上司はミスをしてもそんなに怒らないし、

温かく見守ってくれる有り難さはあるものの

今後30-40年キャリアを構築していく上で成長スピードに支障をきたすという

危機感を感じている、とのことです。

 

言葉が通じるとはいえ、

コンテキストの壁があり、

文化の壁があり、

年代の壁があり、

コミュニケーションの質が高いとは言えない環境下で働く部下としては

せめて間違った時はどこが具体的に間違っていたのか、

同様に良かった時もなぜ評価されるのか、

具体的に言われたことがなく成長実感が満たされない、

というのが実態としてあるようです。

 

日系企業で10年ほどキャリアを築いてきても

欧米系をはじめとする外資系への転職を考えている候補者も多く

変化の大きな時代において10-20年後の日系在タイ企業を考えると

自社も含め肌感覚で危機感を感じる日々です。

 

 

 

長くなりましたがBlogのタイトルに遡り。

 

昨晩のセミナーにて

「経営者としてタイの労務に精通しなければいけないものの、

オススメの学び方などありますか?」 という問いを投げかけたところ

四天王の返答があまりにも刺さったので共有させてください。

 

>小田原さん

知恵袋を持つこと。

分からない時に聞けるその道の人を何人か備えておくこと。

どうにもならない時は弁護士や専門家に相談。

 

>中村さん

知恵袋からの意見を参考にしつつ、

日頃から立ち戻って考えられる企業理念に通ずる判断軸を

自分の中で持っておくこと。

 

>川端さん

エコノミストとしてリサーチする際も各国に歴史・経済など

その道に詳しい知人からの見解を仰ぐという点では同じ。

 

>越さん

常に人脈を広げる際にGiveをしておくことを心掛ける。

そうすると困った時に聞きやすくなる。

 

 

 

なるほど、私のように何の人脈もツテもなくタイで起業した人間には

圧倒的にGiveが足りてなかったと反省。

 

日々周囲のサポートに塗れて、

なんとかその日を繋いでいるだなんて、なんてこと!

 

 

 

ということで当初、

「2019年に始めたこと・辞めたこと」と題した記事を用意していたのですが

あまりに誰の何のためにもならなさそうなので

昨日の四天王からの教えを公開するという手段に出てみました。

 Giveの横流しです。

 

と同時に、密かに

今後タイで起業されるような女性達や

(あ、起業に関わらず、活躍される全ての女性達に)

培った情報や人脈を惜しげなくGiveできるような人にもなりたい。

 

 

今日のタイトルはイギリスの政治家で

第二次世界大戦時に首相を務め

勝利に導いたWinston Churchillの言葉です。

  

 

「人は得るもので生計を立て、与えるもので人生を築く。」

 

 

時代や場所を問わず、賢者は皆同じことを言いますね。 

 

 

17th Jan 2019

Maria

Bymaria

News

Our CEO had an interviewed by WISE magazine No.650 in page 58.

2019.03.4 種まく人 WiSE Yell

”「いい人間関係=いい仕事」 タイに寄り添うコンサル実業家”

「いい人間関係=いい仕事」に タイに寄り添うコンサル起業家

Bymaria

10Jan2019_New Year and about my blog

Somehow I’ve decided to save my stories here for make my this year something meaningful to prepare next 2020 which I expect to be a memorial year of my life.

 

 

何語が相応しいのか、誰に向けたメッセージが良いのか、

書きながら模索していきたいと思うのですが

 

日々社員たちにHow to improve yourself ? と言いながら

自分の成長を感じることが出来ない自身を客観視するための鏡として、

 

バンコクという東南アジアの片隅で勃発し続ける

果てしないスタートアップ奮闘ドラマの記録として、

 

気が付けばバンコクに移住して2年数ヶ月が過ぎてしまった

2019年を生きる32歳日本人女性の人生探求の留書きとして、

 

 

大切な日々をここに保存していきたいと思います。

 

 

And I already feel that every obstacles and concernings

through running business will make me feel miss all of them

reading this after I will be retired over the years.

 

 

10th Jan 2019

Maria