公立や国立の教育のレベルがあれだったり
持ち前のマイペンライ気質も中々あれだったりと
私も含めタイでのマネジメント敗戦クロニクルが溢れる中で
(そんなことない企業さんも沢山おありだと思うのですが!)
知れば知るほどに組織全体の士気が高く
各々の社員が気持ちの良いほどの向上心に溢れていて
自発的に動く組織マネジメントに成功している組織について。
「会社が楽しいです」
「会社に着くとアイデアが溢れて止まらなくて」
「Mさん(日本人MD)は頭の回転も仕事もはやくて本当にすごいんです」
「困った時は皆んなが助けてくれるので安心できます」
「皆が優秀なので毎日成長できる環境があります」
「新しいマーケット開拓は新たなチャレンジですが自分たちの結果を楽しみにしています」
こんな声が社内から止まらないS社を一つのモデル企業とすべく
2019年のベストマネジメント賞・ベスト若手賞・ベストカンパニー賞
まさかの三冠総誉め企業(*弊社ランキング)として
S社の分析をしておくために久々のブログ更新です
私から見るS社のタイ人社員・日本人MD・組織の特徴
>社員の特徴
-海外(特に日本)に住んだり働いた経験→異(特に日本)文化耐性が強い
-トップランクの大学出身→過去の努力や地頭の良さ
-2ヶ国語は当たり前、3ヶ国語を使用する方もちらほら→向上心や知的好奇心の裏付け?
-20代-30代前半の女性→社員間のコミュニケーションがスムーズに取りやすい
>MDの特徴
-誰よりも働く(朝7時から深夜まで)→社員はトップの背中を見ている
-怒らない→方向性は明確に示すがやり方は任せる、失敗も許容、結果が出るスパンはある程度は待つ(意識は常に目標)
-情報共有→ウィークリーで各人と進捗・課題・計画の共有
-仕掛ける→自ら日々の情報発信、新たなイベント企画や人脈形成を欠かさない
-父性愛?→部下を褒めることはないもののよく見ている、お父さん的な見守る、頼りになる、尊敬する、信頼出来る、ついていきたい、しかし怒らせたら怖いと思わせるキャラクターの持ち主
-生産性を最も重んじる→打ち合わせはwebで(勿論フェーズによっては会うこともある)、プル型営業、日頃細かなの情報共有はSler、眠い時はオフィスに張ってあるテントで寝る、スーツは着ない、部下にも無駄なことを極力させない
-人材投資→優秀な人材採用、育成のために予算内で先行投資、課題があれば速攻解決策を打って解決
>組織の特徴
-サービスもビジョンもシンプルかつ理解しやすい→社員が誰のために何を提供するのかを明確に理解している
-意識は高いが垣根は低い→デスクのパーテーションや社長室などは無くオフィスはオープンなデザイン
-IT業界→積極的にあらゆる業務をITで効率化
-新しい→若い組織のためヒエラルキーや社内政治がない
整理してみると
社員たち:
「目的意識が明確」「向上心が強い」「自発的」「協力的」のアンサンブル
MD:誰よりも先陣をきって働く、ブレない、公平
組織:ビジョンが明確+極力無駄を排除し生産性を重んじるカルチャーがあり、若手優秀層にも学ぶ機会が多く受け入れられやすい
イメージは伝わりますでしょうか
一言にすると
会社のビジョンがMDを含む一人一人の社員によって体現されている感じが怖いくらいに伝わってくる?組織なのです
いやいやまりあさん、相変わらず盛りすぎでしょ??そんな企業ある?
どこよ?
えーそんな職場環境、ほど遠すぎてうちは無理無理!
そもそも企業規模とか業界が違いすぎる話、世界が違うよ
え、そんなの特別なことじゃなくて、うちもわりとそんな感じだよ??みんな違うの?
一体どんなお声が返ってくるでしょうか
弊社の現状を照らし合わせてみると
まず私自身の改善ポイントが沢山思い浮かぶのですが
組織をつくる上では厳しさやストイックさが求められると同時に
限りない優しさが求められることがあります
ルールをつくり守る厳しさと
ルールは生身の人間のためにあるという優しい理想の共存
こんなに見習うことの多い、目指したいな、と思わせられる
企業さんがお客様だなんて幸せなことです
今年も残すところ30日プラスちょっと、
S社さんの沢山のヒントを参考に
何を生み出し何を求めるのか
そろそろ2020年の目標も立てていきたいと思います
最後に
まだ31歳のS社のタイ人マネジャーがコーチングの中で話していたことなのですが
「大きな組織で重要なタイトルの付いているお客様と話す際は
こちらも同じ意識の高さでいないと聞いてもらえないと思った。
ということは私のプレゼンは全くダメだった。
何をどのように伝えるのか、もっと徹底的に準備しないと。」
もし
プレゼンが通らなかったり、
お客様に関心を持ってもらえなかったり、
社員に耳を貸してもらえないということが起こった際は
この言葉を思い出してしまいそうです。
28th November 2019
Maria
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